四柱推命判断には様々な角度から判断します。一番大切なのは日干五行と生まれ月の季節での判断です。これらの項目は当四柱推命講座では最初の段階(数ヶ月目)でご教授していますが、大概のお弟子さんは途中ですっかり忘れられてると言うか、習った事すら記憶から消えてしまう人がほとんどです。それと言うのも中盤辺りで学習する通変星や十二運などの上部(うわべ)の判断が面白すぎて肝心の四柱八文字での判断の存在すら忘れてしまっている様です。😂
通変星には吉凶十個あってそれぞれに天敵となる通変星や制される星があります。
【比肩】(吉凶あり)日干と全く同じなのが比肩と言う通変星で、人物に当てはめると自分の同性の兄弟とか友人同僚と言う意味にもなって特に財星(偏財)を攻撃して財運を減少させます。
【劫財】(凶星)劫敗とも呼びます。劫財は日干と五行が同じですが比肩と違って陰陽が違うので異性の兄弟姉妹とも見ます。劫財も比肩同様に財星(正財)を酷く痛めて財運を悪くします。
【食神】(吉星)比肩や劫財から生まれるのが食神でこの星は寿星と言う大変な吉星で女性にとっては子供を意味します。もしも元命に食神があっても天敵の倒食が近くにあれば運勢も人格も、又は女性の場合はご自身のお子さんの運勢人格にも大きな問題が出る場合があります。
【傷官】(凶星)この星も食神と同じで女性から見れば子供になりますが傷官を制する印綬が近隣にあるか印綬が無くてもその行動や思考をする事で凶星の傷官が吉に転じて運気も格段に良くなってきます。
【正財】(吉星)男女共に自分の父親となり、男性からすれば彼女とか妻とも見ます。そして金運にも直結します。但し近隣に劫財があれば父の運を破り妻を苦しめ自身も金運もなく賭け事に執着して父祖からの財産を滅してしまいますので要注意です。
【偏財】(吉星)この星も正財同様に父となり男性からすれば妻となりますが、天敵の比肩が近隣に有ればこれらの人々の運を破り苦しめ、尚且つ財運に大きな弊害が出てきます。
【正官】(吉星)男女共に仕事を意味して、男性は子供、女性は夫を意味します。正官は相続権も意味しますので家名を継ぐ運命の人にも現れる通編星にもなります。しかし近隣に天敵の傷官があるとこれらの件に関して却って悪い結果となって現れてしまいます。
【偏官】(凶星)別名「殺(さつ)」と言って自分自身を一番攻撃してくる星です。四柱推命では偏官を毒薬に例えています。調合宜しき時は一転して妙薬にもなり社会での有用の材ともなるからです。その為には身旺であることが絶対条件です。
【印綬】(吉星)男女共に母の星であり日干である自分自身を無条件で助けてくれます。日干が強い人には印綬は甘えの思考が強くなり却ってよくありませんが日干の弱い人にはこの上ない吉星となります。
【倒食】(凶星)印綬と同じく母の代わりとなる星ですが、食神と言う吉星を持ってる人、特に月支に食神を持ってる人には致命的な凶作用を齎します。しかし食神の無い人にはそれほどの脅威はなく日干を助けて人気の星にもなるので身を助けてくれる吉星ともなる場合があります。

これら通変星には其々に吉凶がありますがその作用も周囲の星の配置によっては真逆の作用になったり、またそれらの作用を利用しての開運法も示すことができますので、四柱推命の勉強の中でも一番楽しく面白い箇所です。しかしそれだけに冒頭にも書きました日干五行と生まれ月などの四柱八文字の理論どころかそれすら失念するお弟子さんが殆どです。
特に通変星と通変星との関係と通関神や干合、空亡、刑冲害、十二運との関係などの作用は千差万別あって興味が尽きることが有りません。
何度も書きますがそれだけに基本は忘れないように現在のお弟子さんには強く心して貰いたいものです。
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