人は誰でも人生の中で苦境に陥る時期があります。そんな時、傍らで支えてくれる妻や夫、そして家族の存在は命の救いでもあるでしょう。
今から二十年ほど前、小生の学生時代の友人(絶対に悪友)から突然悲壮な件名のメールが来た。
「助けて」
最初は金の無心かと思ったが、あまり詳しいことは書いてないので金ではないな、、、だったら俺でも何とかなることかも?と思って電話してみたらどうやら奥さんに逃げられたと言うのだ。
奴も所謂、比劫大過と言う命式で、本来なら結婚すらできないハズなのだが友人達でさえ羨む程の可愛い女性と結婚したのですが、結果は比劫大過の運勢通りに折角貰った奥さんにも逃げられてしまいました。
それから毎日、会社からも仕事の合間に電話したり、夜も電話したりして昔二人で良くない?遊び倒していた頃の楽しい話で盛り上げてました。
そんな事が数ヶ月続いて、少し元気が戻って奴が言うには「長いこと有難う、お前が居てなかったら自殺してたわ」
無茶苦茶惚れてた奥さんに、自分に原因があるとは言え逃げられたら本当にショックだったと思います。
人って辛い時に一番必要なのは楽しい時の思い出だと思います、そしてその思い出を共有出来て一緒に心から笑える友が居てるかでしょう。
実は小生もその友人に助けられてました。互いに独身時代に僕はある女性が好きになって、暫くは付き合っていましたが見事に振られて大失恋。そんな時あの悪友が「今夜ディスコ行こか?」との誘いがありました。
当時、大阪の東通り商店街にあった「ボトムライン」と言う有名なディスコに二人で繰り出したのだが、普通に踊って帰るだけと思ってたら奴が何故か若い女の子二人を場内で調達してきて僕に耳元で「お前どっちがええ、今日は好きな方選べ」と言うのでタイプの女性をチョイス。
まあ、その後は絵に書いたような展開で朝になればホテルから出て女の子を見送って夢見心地で奴に一言、、、。
「来週も行こな、、、」
奴は満面の笑みで快諾してくれました。まあ、奴の時もそんな頃の話ばかりでしたが、その後も真面目な付き合いでの女遍歴も互いに続いてましたが、ある日突然に「俺、あの子と結婚する」と言ったのが後年逃げられた奥さんでした。
その奥さんと出会ったのは奴の当時の職場の近くの喫茶店で、その喫茶のママさん(人妻様)としばらく不倫関係にあったのだが、同じ客としてやってきた彼女に一目惚れしてしまったとか。
奴は口八丁手八丁な奴なので、上手く不倫の女性とは手を切って、意中の彼女と付き合い始めたのだが、結婚となって披露宴に呼ぶ友人達のメンバーを決める時、彼女が言うには「二人が出会ったあの喫茶店のママさんも呼びたい」と言うので奴も反対は出来ずに承諾したそうです。
「お前、それヤバ無い?」とは僕も言いましたが、披露宴では奴と関係のあった女性と結婚する女性とを酒を飲みながら両方観察してた事も僕の楽しい思い出となっています。
結婚式がソレですから数十年後の悲劇もあって然るべしかと、、、。
朝から、おそまつ。
